偉人紹介great man

黒潮町

上林 暁

かんばやし あかつき

小説家
  • 生年月日:1902(明治35)年10月6日
  • 出生地:幡多郡田ノ口村(現 黒潮町)下田ノ口
  • 没年月日:1980(昭和55)年8月28日
  • 本名:徳廣 巌城(とくひろいわき)
  • 職業:小説家


上林暁は、中学のころ作家たらんと志し、生涯その志を変えることがなかった。東京大学英文科卒後、改造社の編集者を経て作家の道に進む。「明朗なる文学」をめざした作品は、2019年大学センター試験(国語)にも採用されている。

暁の生涯は、貧窮と戦争、妻の発病と死、そして自らも大患という不遇で過酷なものだったが、不屈の作家魂と努力、忍耐によって苦難を克服し、私小説、短編ひとすじに歩み続けた。
「七度生まれ変わるとも、文学をやりたい」というほどの文学の鬼であり、出世作に「薔薇盗人」、代表作として「聖ヨハネ病院にて」などがある。また、上林暁全集全19巻には、短編小説四百編および随筆等約千編があり、『春の坂』で文部省芸術選奨励賞を受賞、『白い屋形船』で読売文学賞、『ブロンズの首』で第一回川端康成賞を受賞している。芸術院会員。

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